ご挨拶申し上げますという表現を使おうとして、意味や使う場面、ビジネスメールでの例文、件名、結びの言葉まで気になって手が止まったことはありませんか。丁寧に見える一方で、二重敬語ではないのか、ご挨拶いたしますとの違いは何か、させていただきますに言い換えてもよいのかなど、迷いやすいポイントが多い表現ですよね。
この記事では、ご挨拶申し上げますの正しい意味、類語や言い換え、メールや挨拶状で使える例文、英語表現までまとめて整理します。かしこまりすぎて不自然にならず、それでいて相手に失礼のない言い方を選べるように、できるだけ身近な言葉で解説していきます。
- ご挨拶申し上げますの意味と敬語の仕組み
- 二重敬語ではない理由と注意したい言い換え
- ビジネスメールや挨拶状で使える例文
- 英語表現や場面別の自然な使い分け
ご挨拶申し上げますの意味と敬語
まずは、ご挨拶申し上げますという言葉の基本から押さえていきましょう。ここがあいまいなままだと、メールの結びやスピーチで使うたびに「これで合っているかな」と不安になりがちです。うん、かなりよくある悩みです。
この表現は、単に丁寧な言い方というだけではありません。相手に向かって挨拶を述べる自分の行為をへりくだって表す、かなりフォーマルな謙譲表現です。だからこそ、使う場面を選ぶと印象がぐっと整います。
正しい意味と使う場面
ご挨拶申し上げますは、簡単に言うと「相手に対して、丁寧に挨拶を述べます」という意味です。もっとかみ砕くと、自分が挨拶する行為をへりくだり、相手への敬意を示す表現ですね。
ここで大事なのは、「ご挨拶」が自分側から相手側へ向かう行為を丁寧に扱う形であり、「申し上げます」が自分の述べる行為をへりくだる言葉だという点です。ただの挨拶よりも、相手への敬意をきちんと形にした表現になります。
使いやすい場面は、社外向けのビジネスメール、挨拶状、担当変更の連絡、退職や異動の挨拶、式典や会合でのスピーチなどです。反対に、日常の軽いチャットや社内の近しい相手への連絡では、少しかたく感じられるかもしれません。
使う場面の目安
- 取引先や顧客への初回連絡
- 担当変更や着任を知らせるメール
- 退職、異動、就任などの挨拶状
- 式典や会議での改まったスピーチ
- 年末年始や休業案内の結び
たとえば、初めて取引先にメールを送る場合なら、「まずはメールにてご挨拶申し上げます」と書くことで、直接会っていない失礼をやわらげつつ、丁寧な印象を残せます。いわば、文章上の名刺交換のような役割です。
ただし、何でもこの表現にすればよいわけではありません。社内の気軽な連絡で「ご挨拶申し上げます」を多用すると、少し距離がありすぎる印象になります。言葉は丁寧であるほど万能、というわけではないんですよ。
二重敬語ではない理由
ご挨拶申し上げますについて、もっとも多い不安が「二重敬語ではないの?」という点です。結論からいうと、ご挨拶申し上げますは、一般的に二重敬語にはあたりません。
二重敬語とは、一つの語について同じ種類の敬語を二重に使ってしまうことです。たとえば「お読みになられる」は、「読む」に対して尊敬語を二重に重ねた形なので、典型的な二重敬語とされます。
一方で、ご挨拶申し上げますは、「ご挨拶」と「申し上げます」がそれぞれ役割を持っています。「ご挨拶」は、自分側から相手側へ向かう挨拶という行為について、その向かう先である相手を立てる形として働きます。そして「申し上げます」は、「言う」の謙譲語として、相手に向かって述べることをへりくだって表します。
文化庁の敬語解説でも、謙譲語Iは「自分側から相手側へ向かう行為について、その向かう先の人物を立てる敬語」と整理されています。また、「ごあいさつを申し上げます」という形も、挨拶を聞く相手を立てる表現として示されています。つまり、自分の行為に「ご」を付ける場合でも、その行為が相手に向かうものであれば自然に成立するケースがある、ということです。
この仕組みを理解すると、「自分が挨拶するのに、なぜご挨拶なの?」という疑問がかなり解けるかなと思います。相手の挨拶を高めているのではなく、相手に向かう自分の挨拶という行為を、相手への敬意を込めて丁寧に扱っているわけです。
実際のビジネス文書でも、「略儀ながら書中をもちましてご挨拶申し上げます」や「まずはメールにてご挨拶申し上げます」はよく使われます。過度に崩す必要はありません。むしろ、改まった文面では安心して使える定番表現です。
なお、敬語全般の考え方をさらに整理したい場合は、同じサイト内の拝受致しましたの意味と二重敬語の考え方も参考になります。二重敬語かどうかの見分け方を、別の表現から確認できますよ。
いたしますとの違い
ご挨拶申し上げますとよく似た表現に、ご挨拶いたしますがあります。どちらもビジネスで使える丁寧な表現ですが、ニュアンスは少し違います。
ご挨拶いたしますは、「挨拶する」という行為を丁寧に述べる表現です。「いたします」は「する」の丁重な言い方として働き、文全体を改まった印象にします。一方、ご挨拶申し上げますの「申し上げます」は、「言う」の謙譲語です。そのため、焦点は「挨拶の言葉を相手に述べること」に寄ります。
どちらも敬語として使えますが、文章の印象としては、ご挨拶いたしますの方が少し幅広く使いやすく、ご挨拶申し上げますの方がより改まった文書向きです。
| 表現 | 中心になる意味 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| ご挨拶いたします | 挨拶という行為を丁寧に行う | 口頭の案内、一般的なビジネス連絡、やや幅広い場面 |
| ご挨拶申し上げます | 挨拶の言葉を丁寧に述べる | 挨拶状、結びの言葉、改まったメール |
たとえば、会議で「それでは私よりご挨拶いたします」と言っても自然です。スピーチの導入として、これから挨拶という行為を始めるニュアンスがあります。
一方で、手紙やメールの結びに「略儀ながら書中をもちましてご挨拶申し上げます」と書く場合は、相手に言葉を届ける印象が強くなります。かなりフォーマルで、きちんとした文書らしさが出ます。
感謝や謝罪の表現でも同じ感覚です。「お礼いたします」より「お礼申し上げます」、「お詫びいたします」より「お詫び申し上げます」の方が、言葉として丁寧に差し出している感じが出ますよね。
迷ったときの選び方
口頭で自然に言いたいならご挨拶いたします、メールや挨拶状でより改まった印象にしたいならご挨拶申し上げますを選ぶと、まず外しにくいです。
させていただきますの注意点
ご挨拶させていただきますも、ビジネスの場ではよく見かけます。ただ、私はこの表現を使うときは少し慎重になった方がよいかなと思っています。
理由は、「させていただく」が本来、相手側や第三者の許可を得て何かを行い、そのことで自分が恩恵を受けるという意味合いを含みやすい表現だからです。もちろん、実際の会話では広く使われていますし、すべてが即アウトというわけではありません。
ただし、通常の挨拶は、相手から明確な許可をもらって行うものではありません。自分が担当になった、退職する、年末の挨拶を送る。こうした場面では、ご挨拶申し上げますやご挨拶いたしますの方がすっきりして見えます。
注意したい表現
ご挨拶させていただきますは、丁寧に見える一方で、場面によっては回りくどく感じられることがあります。特に文書では、ご挨拶申し上げますに言い換えると、文章が引き締まります。
たとえば、次のように直すと自然です。
- 修正前:ご挨拶させていただきたくご連絡いたしました
- 修正後:ご挨拶申し上げたくご連絡いたしました
- 修正後:まずはメールにてご挨拶申し上げます
一番上の表現も現実にはよく使われますが、文章として整えるなら二つ目、三つ目の方がスマートです。特に目上の方や取引先に送るなら、余計な丁寧さを足すより、正しく簡潔な敬語を選ぶ方が信頼感につながります。
させていただく表現の使い分けをさらに深く見たい場合は、同行させていただくの正しい敬語と二重敬語の考え方も参考になります。似た迷いがある表現なので、判断の軸をつかみやすいですよ。
僭越ながらの正しい使い方
スピーチや会議でご挨拶申し上げますを使うときに、よく一緒に登場するのが「僭越ながら」です。読み方は、せんえつながら。意味は、「自分の立場を越えて出過ぎたことではありますが」という謙遜の表現です。
たとえば、乾杯の音頭や代表挨拶を任されたときに、「僭越ながら、ひと言ご挨拶申し上げます」と言うと、かなり自然です。自分が前に出ることへの控えめな姿勢を示せます。
ただし、使い方には注意が必要です。僭越ながらは、基本的には自分の行為にかける言葉です。ここがあいまいだと、相手の判断や上司の指名に対して「出過ぎたこと」と言っているように見える場合があります。
誤解を避けたい例
僭越ながら、部長よりご指名をいただきました田中でございます。
この言い方も耳にしますが、文の流れによっては「僭越ながら」が部長の指名にかかって見えることがあります。明確な誤用とまでは言い切れませんが、より丁寧に整えるなら文を分けた方が安心です。
自然にするなら、次のように分けます。
- 部長よりご指名をいただきました田中でございます
- 僭越ながら、ひと言ご挨拶申し上げます
この順番なら、僭越なのは「自分が挨拶すること」だと伝わります。細かいようですが、こういう一文の置き方で、言葉の印象はかなり変わります。
もう少しやわらかくしたい場合は、「恐縮ではございますが」「恐れながら」「簡単ではございますが」などに言い換えても自然です。特にカジュアルな社内イベントでは、僭越ながらだと少し重く感じるかもしれません。
謹んでと慎んでの違い
ご挨拶申し上げますと組み合わせる言葉として、「謹んで」もよく使われます。たとえば、「謹んで新年のご挨拶を申し上げます」や「謹んでお悔やみ申し上げます」ですね。
ここで気をつけたいのが、同じ読み方の「慎んで」との違いです。どちらも「つつしんで」と読みますが、意味は別物です。
| 言葉 | 意味 | 使う場面 |
|---|---|---|
| 謹んで | 深い敬意を持って、うやうやしく | 新年の挨拶、弔意、謝罪、正式な案内 |
| 慎んで | 行き過ぎないよう控えめにする | 言葉を慎む、行動を慎む、飲酒を慎む |
相手への敬意を表したいときは、謹んでを使います。「慎んでご挨拶申し上げます」と書いてしまうと、意味としては「控えめに挨拶する」という方向になり、敬意を示す定型表現としては不自然です。
特に、年賀状、寒中見舞い、喪中欠礼、法要のお礼状などでは、漢字一つの違いが印象を左右します。うん、ここは本当に見落としやすいポイントです。
ただし、喪中欠礼では「年末年始のご挨拶を慎んでご遠慮申し上げます」のように、あえて慎んでを使う文もあります。この場合は、祝意を控えるという意味なので自然です。つまり、相手に敬意をもって述べるなら謹んで、行為を控えるなら慎んで、という切り分けです。
ご挨拶申し上げますの使い方
ここからは、実際にどう書けばよいかを場面別に見ていきます。意味がわかっても、いざメールや挨拶状に入れるとなると、件名や結びで迷いますよね。
ビジネスでは、正しい敬語だけでなく、読み手がすぐに内容を理解できることも大事です。つまり、丁寧さとわかりやすさの両立。ここを意識すると、ご挨拶申し上げますがぐっと使いやすくなります。
ビジネスメールの件名
ビジネスメールでご挨拶申し上げますを使う場合、本文だけでなく件名もかなり大事です。どれだけ本文が丁寧でも、件名があいまいだと開封されにくかったり、用件が伝わりにくかったりします。
件名では、「ご挨拶」だけで終わらせず、何の挨拶なのかを入れるのが基本です。たとえば、担当変更、着任、退職、異動、年末年始などですね。
使いやすい件名例
- 【ご挨拶】担当変更のお知らせ
- 【着任のご挨拶】株式会社〇〇 田中
- 退職のご挨拶
- 年末のご挨拶と休業日のお知らせ
- 新任担当者よりご挨拶
件名では、必ずしも「申し上げます」まで入れる必要はありません。むしろ件名は短く、目的がすぐ伝わる形が向いています。本文の中で「まずはメールにてご挨拶申し上げます」と丁寧に結べば十分です。
たとえば、担当変更メールなら件名は「【ご挨拶】担当変更のお知らせ(株式会社〇〇 田中)」のようにすると、相手が内容をすぐ把握できます。社名と名前を入れるのもおすすめです。
本文の冒頭では、いきなり本題に入るよりも、「平素より大変お世話になっております」「このたび担当を引き継ぐことになりました」などを入れると流れが自然です。そして結びで「まずはメールにてご挨拶申し上げます」とすると、全体がきれいにまとまります。
ビジネスメールの感謝表現も整えたい場合は、早々にご返信いただきありがとうございますの使い方も役立ちます。挨拶メールの返信文を整えるときにも使いやすい内容です。
結びの言葉での使い方
ご挨拶申し上げますは、メールや手紙の結びでとてもよく使われます。特に定番なのが、「略儀ながら書中をもちましてご挨拶申し上げます」という形です。
略儀ながらとは、本来なら直接会って伝えるべきところを、手紙やメールで済ませる失礼を詫びるニュアンスです。つまり、「本当は伺うべきですが、まずはこの文面で失礼します」という配慮を含んでいます。
よく使う結びの型
- まずは略儀ながらメールにてご挨拶申し上げます
- 略儀ながら書中をもちましてご挨拶申し上げます
- メールにて恐縮ではございますが、ご挨拶申し上げます
- 取り急ぎ、メールにてご挨拶申し上げます
この中で、もっとも改まった印象があるのは「略儀ながら書中をもちましてご挨拶申し上げます」です。挨拶状や礼状、就任案内などに向いています。
メールの場合は、「書中」よりも「メールにて」の方が自然です。たとえば、「本来であれば直接お伺いしてご挨拶すべきところ、まずは略儀ながらメールにてご挨拶申し上げます」とすると、丁寧でありながら現代的な文面になります。
一方で、「取り急ぎご挨拶申し上げます」は、急いで要件だけを伝えるニュアンスが出ます。相手によっては少し軽く感じることもあるため、目上の方や重要な取引先には「まずは」や「略儀ながら」を使った方が無難です。
また、口頭のスピーチでは「略儀ながら書中をもちまして」は使いません。書中は書面の中という意味なので、口頭なら「簡単ではございますが、ご挨拶とさせていただきます」や「簡単ではございますが、ひと言ご挨拶申し上げます」の方が自然です。
担当変更や着任の例文
担当変更や着任のメールでは、相手に安心してもらうことが大切です。新しい担当者が誰なのか、前任者から引き継いでいるのか、今後どのように対応するのか。この三つが伝わると、かなり印象がよくなります。
ご挨拶申し上げますは、本文の最後に置くと使いやすいです。最初から「ご挨拶申し上げます」と始めるより、用件を説明したうえで結びに入れる方が自然ですよ。
担当変更メールの例文
平素より大変お世話になっております。株式会社〇〇の田中と申します。
このたび、前任の佐藤に代わりまして、貴社を担当することとなりました。前任者より業務内容を引き継いでおりますので、今後も変わらぬご支援を賜れますと幸いです。
一日も早く貴社のお役に立てるよう、誠心誠意努めてまいります。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
本来であれば直接お伺いしてご挨拶すべきところ、まずは略儀ながらメールにてご挨拶申し上げます。
この例文では、前任者から引き継いだこと、今後の姿勢、直接伺えないことへの配慮を入れています。かたすぎず、でも失礼になりにくい形です。
もう少し短くしたい場合は、次のようにもできます。
短めの例文
このたび、貴社の担当を務めることになりました株式会社〇〇の田中です。今後は私が窓口となり、誠心誠意対応してまいります。まずはメールにてご挨拶申し上げます。何卒よろしくお願いいたします。
担当変更のメールでは、「ご指導ご鞭撻のほど」という表現もよく使われます。ただ、相手との距離感によっては少しかたい印象になることがあります。普段からやり取りが多い相手なら、「今後ともよろしくお願いいたします」でも十分です。
逆に、重要な取引先や役職者に送る場合は、「変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます」とすると、より改まった雰囲気になります。
退職や異動の挨拶例文
退職や異動の挨拶では、これまでの感謝を中心に書きます。理由は詳しく書きすぎなくて大丈夫です。退職なら「一身上の都合」、異動なら「人事異動により」など、定型的な表現で十分伝わります。
大切なのは、相手との関係をきれいに締めくくることです。次の担当者がいる場合は、後任の紹介も忘れないようにしましょう。
退職の挨拶メール例文
平素より大変お世話になっております。株式会社〇〇の田中です。
私事で恐縮ですが、このたび一身上の都合により、〇月〇日をもちまして退職することとなりました。在職中は格別のご厚情を賜り、心より御礼申し上げます。
貴社を担当させていただいた期間、多くの学びと温かいご支援をいただきましたこと、深く感謝しております。
後任は同部署の佐藤が務めます。引き続きご迷惑をおかけすることのないよう、責任を持って引き継ぎを進めております。
本来であれば直接お伺いしてご挨拶すべきところ、まずは略儀ながらメールにて御礼かたがたご挨拶申し上げます。
退職の挨拶では、「お世話になりました」だけで終わらせるよりも、「格別のご厚情を賜り」「心より御礼申し上げます」のような感謝表現を入れると、ぐっと丁寧になります。
異動の場合は、退職よりも今後の関係が続くことも多いので、少し前向きな表現を入れると自然です。
異動の挨拶メール例文
このたび人事異動により、〇月〇日付で〇〇部へ異動することとなりました。これまで貴社には多大なるご支援を賜り、心より感謝申し上げます。新しい部署におきましても、これまでの経験を生かし、より一層精進してまいります。まずは略儀ながらメールにてご挨拶申し上げます。
退職や異動の文面は、会社の方針や取引先との関係によって適切な書き方が変わる場合があります。退職日、後任者、今後の連絡先などの記載は、勤務先の規程や人事・上長の指示に従って確認してください。
英語での自然な表現
ご挨拶申し上げますを英語にするとき、日本語の敬語をそのまま一対一で置き換えるのは難しいです。英語には、日本語の謙譲語のように自分をへりくだらせて相手を立てる仕組みがないからです。
そのため、英語では「何のために連絡しているのか」をはっきり書き、丁寧な表現で相手に配慮する形にします。ご挨拶申し上げますのニュアンスは、場面ごとに分けて考えるとわかりやすいですよ。
| 日本語の場面 | 英語表現 | ニュアンス |
|---|---|---|
| 初回の挨拶 | I am writing to introduce myself. | 自己紹介のために連絡しています |
| 紹介を受けた連絡 | Mr. Sato suggested I contact you. | 佐藤様よりご紹介いただきました |
| 冒頭の丁寧な挨拶 | I hope this email finds you well. | お元気でお過ごしのことと存じます |
| 年末年始の挨拶 | Season’s Greetings. | 季節のご挨拶を申し上げます |
| 結びの言葉 | Best regards. | 日本語メールの「よろしくお願いいたします」に近い結び |
たとえば、担当者として初めて英語メールを送るなら、次のように書けます。
英語メールの例文
Dear Mr. Smith,
I hope this email finds you well. My name is Taro Tanaka from ABC Corporation, and I will be your new point of contact. I am writing to introduce myself and to let you know that I look forward to working with you.
Best regards,
Taro Tanaka
日本語の感覚だと、もう少しへりくだりたくなるかもしれません。でも英語では、過度な遠慮よりも、相手がすぐ理解できる明確さが好まれます。丁寧でありながら、用件はシンプルに。ここがポイントです。
年末年始の挨拶なら、「Wishing you a peaceful holiday season and a prosperous New Year.」のような表現も使えます。宗教的な背景に配慮したいビジネス場面では、Christmasに限定せず、holiday seasonやSeason’s Greetingsを使うと無難です。
ご挨拶申し上げますの要点
ご挨拶申し上げますは、相手に向かって挨拶を述べる自分の行為をへりくだる、丁寧な謙譲表現です。二重敬語ではないかと迷いやすい表現ですが、仕組みを分けて考えると、ビジネス文書でも安心して使える言葉だとわかります。
ご挨拶いたしますとの違いは、焦点の置き方です。ご挨拶いたしますは「挨拶する行為」に、ご挨拶申し上げますは「挨拶の言葉を相手に述べること」に重心があります。挨拶状やメールの結びでは、ご挨拶申し上げますの方がより改まった印象になります。
一方で、ご挨拶させていただきますは、許可や恩恵のニュアンスが合わない場面では回りくどく感じられることがあります。迷ったら、「まずはメールにてご挨拶申し上げます」や「略儀ながら書中をもちましてご挨拶申し上げます」を使うと、すっきりした敬語になります。
最後に押さえたいポイント
- ご挨拶申し上げますは丁寧な謙譲表現
- 二重敬語ではなく、改まった文書で使いやすい
- ご挨拶いたしますよりも言葉を述べる印象が強い
- させていただきますより簡潔で品よくまとまりやすい
- メールの結びでは略儀ながらとの相性がよい
言葉遣いは、正解を一つだけ暗記するよりも、相手との距離感や場面に合わせて選べるようになることが大事です。ご挨拶申し上げますは、そのためのかなり便利な表現。きちんと使えるようになると、ビジネスメールや挨拶状の印象がぐっと整いますよ。
なお、公的文書、契約に関わる通知、法的効力を持つ案内文などでは、言葉の選び方が実務上の意味に影響することもあります。通常のビジネスメールや挨拶状とは別に、正式な通知文を作成する場合は、必要に応じて社内の担当部署や専門家に確認すると安心です。
要点まとめ
- ご挨拶申し上げますは相手に向かう挨拶を丁寧に述べる謙譲表現
- 社外メールや挨拶状など改まった場面に向いている
- 日常的な社内連絡や軽いチャットではやや硬く感じられる
- ご挨拶申し上げますは一般的に二重敬語にはあたらない
- 自分の行為でも相手に向かう行為ならごを付けることがある
- ご挨拶いたしますは挨拶という行為を丁寧に行う表現
- ご挨拶申し上げますは挨拶の言葉を相手に述べる印象が強い
- 文書やメールの結びではご挨拶申し上げますがより改まった印象になる
- ご挨拶させていただきますは場面によって回りくどく感じられる
- 明確な許可や恩恵がない場合はさせていただきますを避けると自然
- 僭越ながらは自分が前に出て挨拶する行為にかけるのが自然
- 僭越ながらを使うときは上司の指名にかからないよう文を分けると安心
- 謹んでは深い敬意を示す言葉で新年の挨拶や弔意に使える
- 慎んでは行動や祝意を控える意味で謹んでとは使い分けが必要
- 英語では敬語を直訳せず自己紹介や連絡目的を明確に伝えるのが自然
